秋田犬会館 (2000)

秋田犬会館 2000(H12)/5/2

社団法人秋田犬保存会の創立50周年(昭和52年度)に当り、それを記念して秋田犬会館が建設された。1階は本部事務室、2階が会議室で3階が秋田犬博物室になっており、我が国犬種団体唯一の博物室として高く評価されている。


●社団法人秋田犬保存会 本会は昭和2年5月に当時の大館酊々長泉茂家氏によって設立された。
これは此の地方に古代から伝承された士着犬(大館犬)が、闘犬がさか んになった事によって種族的な血液の混濁をきたし、雑種化されてゆ くのを憂えての処置であったという。

組織的な運営は容易でなかった ようであるが、昭和9年頃からは次第に軌道にのり、先ず犬籍登録が 実施され、つづいて同13年には秋田犬標準も制定し展覧芸が開催され るようになったが、戦争によって一時中断された。

戦後はいちはやく復活、昭和22年からは展覧会を開催し、同24年から は会報「秋田犬」が発行されるようになり、28年5月からは社団法人 組織に移行、運営されている。

昭和24・5年頃からは全国各地に支部・総支部の設立がはじまって、 現在では東北北海道、関東、東海北陸、関西、中国四国、九州に総支 部が置かれ、その管下には50余の支部があり、海外には、米国・ロス アンゼルス支部と台湾支部がある。

そうして春秋2回の本部展(全国 展)、総支部展は勿論、各支部は年間1回の展覧会を開催し、それ以外 に観賞会や研究会を随時に催している。

尚、本会は昭和52年度が創立50周年に当り、それを記念して秋田犬会 館が建設された。1階は本部事務室、2階が会議室で3階が秋田犬博物 室になっており、我が国犬種団体唯一の博物室として高く評価されて いる。


秋田犬会館


秋田犬


秋田犬


ハチ公

秋田犬博物室ご案内(秋田犬会館3階)

@秋田杉の照明カラー写真
A古代狩猟パノラマー(早春の原野でマタギと秋田犬が熊を追う)
B庭に遊ぶ秋田三鶏(声良し鶏・比内鶏・金八鶏の剥製)
C大館地方旧家の一室(炉に自在カギが掛り熊の皮が敷いてある)
D秋田犬の故郷大館市のなりたち(年譜と地図で説明)
E秋田犬保存会の創立から現在までの年譜
Fマタギ部落とその道具(火縄銃、敷毛皮、藁グツ等)
G秋田犬使役の変遷(秋田犬闘犬のうつりかわり)
H忠犬ハチ公(秋田犬を有名にしたハチ公の事跡)
I老犬神社の由来(マタギ左多六と愛犬シロのものがたり)
J老犬神社物語パノラマ
K展覧会のうつりかわり(戦前から現在に至る変遷)
L秋田犬及び各犬種に関する書籍の展示
M秋田犬標準の解説(犬体図及び実物大の犬像展示)
N、O作出功労犬と秋保名誉章犬の写真掲載
P、Q秋田犬の犬骨図及び犬骨・毛皮の展示
R秋田犬像のいろいろ
S秋田犬及び日本犬の絵画(平福穂庵・伊藤弥太・斉藤弘吉等)
J秋田犬の歴史を綴るスナツプ
Sレーザーディスク映像展示
■開館時間:9:00〜16:00
■休館日:11月21日〜4月20日の土曜日の午後、日曜、祝祭日、年末年始(12月28日〜1月3日)


(以上説明文はH13年5月現在のパンフレットから引用 )


■交通案内
列車:
・奥羽本線JR大館駅下車
 ※駅より徒歩2分で大館駅前ステーション〜バス

バス:
・大館駅前ステーション(秋北バス)〜(10分)
 〜秋北バスターミナル(廃止)〜徒歩3分

■住所:
 社団法人 秋田犬保存会
 〒017-8691秋田県大館市三の丸13−1

■電話: 0186−42−2502