芝谷地湿原植物群 2001

芝谷地湿原植物群 2001(H13)/08/16

国指定天然記念物
芝谷地 湿原植物群落 昭和11年9月指定

芝谷地湿原植物群生について
大館市街から北へ6km、国道7号沿いに芝谷地湿原植物 群落があります。

北東から南西にかけて丘がとりまいて おり外部と隔離されております。
芝谷地湿原は、この地 方にごく普通にあった低地湿原でしたが、こうした湿原 は水田耕作や宅地造成のため急速に消失して行きました。

そのため現在では、人為的影響のない貴重な湿原となっ ております。
芝谷地湿原では、学術上価値の高い湿原植物が自生して おり、場所によって植生が異なっております。
さらに、 食虫植物が多いのもこの湿原の特徴となっております。 また、八ツチョウトンボを始めとして多くのトンボや、 水辺の動植物・野鳥・小動物などが手軽に観察できます。

トンボデッキ
湿原地域に張り出した観察用 のデッキです。
いろんなトンボや水際の植物 などを、近くで観察できます。


低層湿地とは

湿原地域では、段々底に堆積 物が溜まっていくことによっ て、植生等が異なっていきます。
芝谷地湿原は現在、後背湿原 と高層湿原との間の、低層湿 地の段階にあります。


芝谷地の昆虫・植物について
■昆虫 ハッチョウトンボ [トンボ目トンボ科八ツチョウトンボ属] 不均翅亜目のトンボとして世界最小体長15o

■植物
・モウセンゴケ(食虫植物) [モウセンゴケ科モウセンゴケ属]   花の時期:夏15〜20p
・ノハナショウブ [アヤメ科アヤメ属]  花の時期:初夏60〜120p
・ミミカキグサ(食虫植物) [タヌキモ科タヌキモ属]  花の時期:夏から秋7〜15p
・ザゼンソウ [サトイモ科ザゼンソウ属]  花の時期:春30〜40p
・サギソウ [ラン科ミズトンボ属」  花の時期:夏20〜50p
・ミズトンボ [ラン科ミズトンボ属]  花の時期:夏40〜70p
・トキソウ [ラン科トキソウ属]  花の時期:初夏15〜20cm

(以上説明文は芝谷地のパンフレットから引用)

写真撮影 平成13年8月16日